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大量のスパムが来ていたので、BBSを変更しました。そのために、過去の書き込みがかなり失われてしまいました。このところ、管理が十分ではなかったため、書き込んでいただいた方にはご迷惑をかけてしまいました。(過去のBBSはhttp://bbs.nazca.co.jp/cgi-bin/bbs-c/bbs.cgi?id=taxi1729です。しばらくは残っているようです。)
新しいBBSのurlは、 http://bbs1.nazca.co.jp/5/taxi1729/ になっています。スパム対策もできるようなので、少しは改善されるかもしれません。(また、やられてしまう可能性もあるので、ちょっと様子見をすることになります。)
昨年末からPukiWikiを使ったColiwikiを作って、そのコンテンツを充実させてきた。PukiWikiの便利さは説明すべき言葉を[[]]と囲むことで、すぐにその言葉についてのページを作ることができることにある。HTMLだと、いちいちリンクをしなければならないのだが、この手間がなくなってくれる。ページレイアウトもPukiWikiの仕様でも満足している。
それと、なんといってもはらぴょんさんと埋さんの二人がColiwikiにすでに参加表明していただいていることが嬉しい限り。HPが自分以外の人によって更新されているのに気づくのは愉しいものである。 それにしても、少し安心したのは、HPコリン・ウィルソン情報の内容が貧弱なのではないかと悩んでいたのだが、Coliwikiで整理しなおしてみると、案外と項目を埋めることができたことである。コリン・ウィルソン情報の更新は早くやらなければならない課題なのだが、これだけはなぜか放置。3月ぐらいまでにはどうにかしたいところだ。 # by taxi1729 | 2005-01-14 23:55
冒頭でコリン・ウィルソンは1974年春にラトガース大学で創作コースの授業をした当時のことを振り返っている。実存主義についての授業をするつもりが、大学へいってみると、創作コースに帰られていた。すでに、学生の登録も十数人いた。彼らは普通の作家ぐらいの非常にうまい文章を書いていた。
ところが、CWは彼らについて連想した言葉は、フォークナーがノーマン・メイラーの世代についての批評だった。「彼らは上手に書くが、何も言うことがない」。CWはこれをきっかけに創作の根本にあるものは何かを考えるようになった。その結論は次のようなものだった。「一人の若い野心的な作家がペンと一枚の紙を前にして座るとき、彼が直面している問題は、ただ単に『何を書くべきか?』ではなくて、『わたしは誰か? わたしは何になりたいか?』ということなのである」。 そして、バーナード・ショーが作家として成功を収めるまでの初期の小説が抱えている問題を指摘しながら、自己像の役割を論じている。ショーは『メシュゼーラへ帰れ』の中で、「芸術派目に見えない夢を目に見えない姿の中に映し出させる魔法の鏡である。人は自分の顔を見るためにガラスの鏡を使い、自分の魂を見るために芸術作品を使うのである」。 だが、CWの説明は学生たちを十分に納得させるには至らなかったようだ。『小説のために』はある意味で、この学生たちに伝えるべきことを具体化させる作業だった。CWは人類の想像力に対する火山的爆発と地震として、リチャードソンの『パミラ』とジャン=ジャック・ルソーの『ジュリー、または新エロイーズ』を挙げて、独自の想像力論を構築していくことになる。
セックスについての詳細については論じていないものの、『発端への旅』は自伝といってもCWの女性関係がかなりの部分まで書かれている。妻ジョイとの結婚以前に、最初の結婚をした前後の話。そして、執筆時には、すでにジョイとの間に子供が生まれていたが、結婚後に関係を持った女性たちの話についても、臆することなく記述してしまっているのである。バルビュスの主人公は陰鬱な気持ちで女性関係を結びたいという願望を膨らませているが、CWの場合はそれほど女性との出会いに悩むということはなかった。
CWが最初に長期間交際したのは、シルヴィア。結婚まで考える相手だったようだ。 最初の妻ドロシーは生まれ故郷のレスターで知り合ったが、CWの執筆生活に対して理解が乏しく、結婚の当初から、CW自身が今後を心配していたほどだった。レスターとロンドンの間の行き来、そして、経済的にも苦しい時期だったために、二人の関係は長続きしなかった。そういえば、読み直して思い出したが、ジェラード・ソーム三部作の主人公ジェラードはドロシーとの間に生まれた最初の子供の名前が由来となっている。 ジョイの場合は、CWに対する距離感も適度で、よき理解者という存在。どちらかというと見守るというタイプの女性なのだろう。赤裸々な自伝を書かれても許してしまうのだから、CWとしては最高の相手としか言いようがない。とはいっても、日記流出事件で、CWはジョイの父親から殴られるか何かしている、といったこともあったので、ジョイもそれ以来CWの素行の悪さを容認するようになったのかもしれない。関係を持った女性の数人は、ジョイに紹介したりしている。まあ、ある意味、大人の関係というものがうまくいっているのだろう。ジョイへのインタビューをどこかで読んだことがあったが、彼女はCWを人間的に尊敬しているようなところがある。それが二人の関係がうまくいっている理由なのだろう。 アメリカ滞在期には、愛人を作っていた。その話は『迷宮の神』でも触れられている。 <途中です。>
PukiWikiという自由に訪問者が書き込みをしていくことができる管理システムがあることに気づいて、とりあえず暫定的にColiWikiなるページを開設してみました。一応、コリン・ウィルソン情報の管理人がこのWikiの管理をすることになりますが、結構放置の状態も多いので、関心のある方はぜひ積極的に書き込んでみてください。
著作権上問題があったり、内容的に相応しくないものについては修正を加えてしまうことになるかもしれませんが、基本的には、案外と自由に編集作業に加わることができるはずです。実際に管理をするためには、それなりに内容が充実する必要があるので、ちょっと先になりそうです。 編集方法については、ColiWikiのページにPukiWikiの説明があるので、そちらを見てみてください。 追記:12月28日 ベースとなるのに十分と思われるページを作成しておきました。HPやBlogの内容を移植したものも多いですが、今後の書き込みの参考になると思います。参加表明をT. Haradaさんと理さんがしてくれました。というわけで、私を含めて3人ということになります。年末年始に暇ができましたら、CWの本を片手に書き込みにご参加ください。 # by taxi1729 | 2004-12-26 03:48
以前にBBSで紹介されていたが、復刊ドットコムには左の外部リンクにも入れてあるが、コリン・ウィルソン特集のコーナーがある。リクエスト数がある程度まで集まると、復刊ドットコムが出版交渉に入ってくれる。実際に、この方法で復刊されたケースもあり、品切れ書籍が多いCWの著作にとって、復刊ドットコムは期待の星というところだが、まだ、コリン・ウィルソンの著作がこの方法で復刊にこぎつけたことはない。下の著作と得票数は2004年11月25日現在のもの。おおよそ100が出版交渉のめやすとなっている。
「週刊マーダーケースブック」 67/100 ロイガーの復活 9/100 SFと神秘主義 8/100 コリン・ウィルソン超読書体験 7/100 宇宙ヴァンパイアー 7/100 酒の本棚・酒の寓話 バッカスとミューズからの贈りもの 6/100 実存主義を超えて 5/100 暗黒のまつり 5/100 ミステリーズ―オカルト・超自然・PSIの探究 4/100 迷宮の神 4/100 楽しみと冒険(4)この金色の不定形な液体 1/100 様々な犯罪者の群像を写真で詳しく描いた 「週刊マーダーケースブック」 が一番人気。コリン・ウィルソンが監修で、結構文章も書いている。ぜひ新刊で入手したいという人はこちらに投票してみることをお薦めする。このほかにも、復刊されていないCWの著作は多数眠っているので、新たに、復刊リクエストを掛けてみるのもいい。とりあえず、一冊ぐらいは復刊されてほしいところです。 追記: 復刊話とは無関係ですが、CWは『指輪物語』の愛読者。ということで、ロード・オブ・ザ・リング関連を見ていたら、某HPで映画のコスチュームの詳しい紹介があった。ちょっと見ると、面白い。撮影の合間なのか、リヴ・タイラーが楽しく笑っている映像もある。 追追記: 検索していたところ、ブログオキラクでいいよね?によると、田口ランディが『オカルト』なる新刊を発表したとのこと。もしかしたら、CWの名前ぐらいは出てくるのかもしれないが、まあ、出さない方が表題との関係でいいような気がしている。確かに、小説のタイトルとして使えそうだが、さすが2chでも著名な田口さん。他から見つけてくる触角はかなり敏感です。 # by taxi1729 | 2004-11-24 23:42
コリン・ウィルソンは『アウトサイダー』の成功以降に、ひどい低迷期を迎えていた。出版する本はことごとく批判され、自分の日記が流出してスキャンダルを起こしたり、散々な日々を過ごしていた。1960年に出版された『暗黒のまつり』の受けた反応はそんなコリン・ウィルソンをかなりなだめてくれるものだった。このCW最初の小説は『アウトサイダー』以来のひさびさのヒット作。『サンデー・タイムズ』に掲載された詩人イーディス・シットウェル(注1)の好意的な書評によるところが大きい。コリン・ウィルソンは彼女に感謝している。『暗黒のまつり』はCWの本で初めてペーパーバックにもなり、映画化の話まであった(これは実現しなかった)。(『発端への旅』の273頁から) 注1: シットウェル(1887.9.7.-1964.12.9)はイギリスの著名な詩人で、『イーディス・シットウェル詩集』(思潮社)や『英国奇人傳』(青土社)などの著作が翻訳されている。彼女は以前にも『アウトサイダー』も高く評価していた。 画像の原書はRitual in the Darkの初版本。 『暗黒のまつり』についてはCW情報のHPでも詳しく取り上げてあるが、ジェラード・ソーム三部作というコリン・ウィルソンの代表的小説シリーズの一つとなっている。コリン・ウィルソンの分身ソームが女性関係を赤裸々に語りながら、連続殺人とナチスの問題を考えるという話。新潮社で出版されてから、絶版のままになっているが、コリン・ウィルソンの小説に関心があるのであれば、ぜひ一読してほしい一冊。左の本はイーディス・シットウェルの「英国奇人傳」の原書。彼女はかなり皮肉っぽいポップな詩人のようである。 コリン・ウィルソンは『アウトサイダー』の冒頭で街をさまようバルビュスの無名の主人公を取り上げていたように、男性の性的な関心を肯定してきた。『暗黒のまつり』では、主人公ソームはおばと姪の二人と同時に交際して、セックスについて思索を重ねる。アウトサイダーサークルの一冊『性の衝動』、そして『性のアウトサイダー』がCWのセックス哲学の代表作となっている。ドッサーの評論では、こうした著作だけではなく、CWの未邦訳のエッセイや序文にも言及しながら、CWのセックス論がうまく扱われている。 ドッサーの適切な指摘は、アウトサイダーサークルの成果として性理論が生じたと論じた点にある。アウトサイダーたちは実存的な危機の他にそれぞれ性の問題に悩まされていて、CWは『夢見る力』でのモーパッサン論の中でそのことを積極的に論じるようになった。そして、『実存主義を超えて』を書いている途中で、CWはフッサール現象学をセックスの問題に結びつけることの重要性に気づいた。その成果が『性の衝動』である。殺人、オカルト、セックスというCWのその後の主要なテーマは、『アウトサイダー』以降に成熟していったという意味で、初期のアウトサイダー・サークルを再考すべきなのかもしれない。 セックスが権力意識と結びついていることを「クーリッジ効果」とCWは呼ぶ。男性が複数の相手を求める場合と、女性が複数の相手を求める場合は、同様にこの「クーリッジ効果」が基礎にあると考える。さらに、セックスは高次の芸術的な表現とも結びついている。『至高体験』では、人間にはそれぞれ権力意識のレベルの違いがあって、深い男女関係を結ぶためには、比較的近い権力意識を共有していなければならない、という異なる見解を与えていた。 CWの著作で入手困難なもののひとつが学研が1970年代に出版した「超常世界への挑戦シリーズ」の一冊『怪奇と神秘』。(ちなみに、このシリーズではCWと古くからの友人スチュワート・ホルロイドの『魔術と占いの神秘』と『テレパシーと念力』の二冊が出ている。)このシリーズの監修者はCWとクリストファー・エバンス。ロンドンのオルダス・ブックス社のシリーズを学研が翻訳したものである。(ちなみに学研は数年前に学研M文庫を創刊して、CWの本をいくつか出版した功績がある。)本書は世界で起こった神秘的な現象を絵や写真を使って紹介している単行本よりも少し大きなサイズのヴィジュアル・ブックである。文章にはルビが丁寧にふられていて、子供用を意識した本のスタイルがとられている。また、猫や魚が空から降ってくる絵や、飛行機の絵などを見ていると、本書はCWが子供を意識して執筆しているように思える。学研もそうした方面の本であることを意識したのだろう。だが、実際に中の文章を読んでいると、CWの多彩な知識が盛り込まれた内容で、『オカルト』から『世界不思議百科』へとつながる作品になっている。目次はこんな具合である。 目 次 1 不気味なものとの接触 2 不思議な失踪 3 悪魔の墓場 4 第五次元への道 5 招かれざる客 6 ジンクスと呪い 7 古代人の秘密 8 異次元から来た生物 目次からはジャンルが想定できるだけだが、謎の失踪事件、ユング、UFO、バミューダ・トライアングル、ダウジング・ロッド、シベリア上空の謎の爆発、カスパール・ハウザー(左の画像の人物)などなどかなり詰め込まれた話題をCWの饒舌な文章で語り尽くしている。空から大量の魚が降ってきたという不思議な話も載っている。海外の話ばかりではなく、髪の毛が伸びる日本のお菊人形の話なんかも触れられている。あと、CWがダウジングロッドを持って、ストーンサークルのあたりで立っている写真がカラーで掲載されている。ぱらぱらと見ると、写真ばかりではなく、古めかしいイラストなども使われているので、どうなんだろうと思ってしまうかもしれないが、古本屋で発見したら、そこで躊躇すべきではない。CWのこの種の著作への入門として、非常に適した本だ。内容的にも充実していて、案外とまともなものである。手にする機会があったら、よく確かめてみてください。 おまけ:不思議関係でHPの紹介。小説『賢者の石』でコリン・ウィルソンが取り上げていたヴォイニッチ手稿については、非常に詳しい日本語のHPThe Most Mysterious Manuscript in the Worldがある。現在もこの手稿の謎は未解明のまま。このHPでは、ヴォイニッチ手稿の図版も見ることも出来るし、様々な論議や噂を取り上げている。右の画像は139頁あたりのもの。奇妙な植物の周りに、未だに解読されていない文章が書き連ねられている。これを解読できたら、大発見になるかもしれません。
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