『発端への旅』の二章「ディオゲネスの樽」の内容紹介。
コリン・ウィルソンが生まれたのは
1931年6月26日。18ヵ月後つまり一年と六ヶ月後の1932年の12月ごろに弟のバリーが生まれる。そして、10歳下にはロドニーがいる。この他、妹もいるらしい。CWは一族の初孫で、一番甘やかされて育ち、いとこの中でも一番権威的な存在となった。
(ちなみに、1931年といえば、 いかりや長介、団鬼六、八千草薫、道場 六三郎、有吉 佐和子、ジーン・ハックマン、ボリス・エリツィン、高倉健、ジェームズ・ディーン、ザ・デストロイヤー、水野晴郎、曽野綾子、谷川俊太郎、勝新太郎などが同じ年の生まれ。日本では、犬養毅が首相をやっていた時期で、満州事変が起こる。)
父親と母親はCWを生んだとき、まだ19歳だったということなので、計算してみると、1910年ごろの生まれということになる。父親はスポーツマンで、フットボールや水泳が得意。アマチュアボクサーでもあったが、結婚すると、靴工場の労働者で勤勉に働いた。本は読まずに、パブで夕方を過ごすのが趣味。母親は読書好きで物静かな性格。ジェーン・オースティンの小説が好きだった。CWは両親二人の中では母親の見方だった。こういう話を聞いていると、ちょっとばかりD・H・ロレンスを連想させるのだが、CWはD・H・ロレンスのような詩情豊かな作品とはちょっと違っている。
父親とは違って、CWの運動能力は今ひとつだったが、それでも喧嘩は得意の方。