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「デイリーエクスプレス」紙の事件記者ドナルド・シーマンとの共著。(ちなみに、シーマンとの交流から、長編ファンタジー『スパイダー・ワールド』が執筆されることになる。)
1960年に出版された『殺人百科』の続編で、1983年の出版で、『殺人百科』以降の主要な殺人事件についての事典。チャールズ・マンソン、テッド・バンディ、ピーター・サトクリフ、ゾディアックといった殺人者たちが論じられている。いまやこうした殺人も、詳しい本が書かれたり、いろいろな反響も生じているため、古典的な殺人犯と感じられるものがある。出版当時は新しい犯罪を網羅する本として貴重な一冊だったはずである。殺人辞典という体裁だが、この本を通読すると、連続殺人犯の異様な心理に肉薄したことで、重い気分になりながらも、CW特有の切り込みによって冷静に犯罪の詳細をたどることができる。 殺人に関する考察は前書きの「殺人の時代」にある。「動機のない凶暴性を特長とする犯罪がますます増加傾向にある」と分析している。『殺人百科』は古典的な印象が残るが、本書は21世紀に至る新しい犯罪者の像を的確に与えてくれる。 マスロー ルソー ダン・マクドゥーガルド [ネタバレあり] 残虐な殺人事件がいろいろと取り上げられているが、読んでいてゾッとしたのは、チャールズ・ホイットマンの事件。突如焦燥感に駆られるようになって、テキサス州の大学の塔から18人を射殺。その後、彼の遺体から、脳腫瘍が発見されたらしい。脳腫瘍で意識障害を起こしながら、いつのまにかに大学の塔から人々を銃殺していく、という話は、意図的に連続犯罪を続ける殺人者とは違って、どこかで悲哀を感じてしまう。
by taxi1729
| 2004-07-03 04:11
| 殺人研究
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