外部リンク
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
CWの著作で入手困難なもののひとつが学研が1970年代に出版した「超常世界への挑戦シリーズ」の一冊『怪奇と神秘』。(ちなみに、このシリーズではCWと古くからの友人スチュワート・ホルロイドの『魔術と占いの神秘』と『テレパシーと念力』の二冊が出ている。)このシリーズの監修者はCWとクリストファー・エバンス。ロンドンのオルダス・ブックス社のシリーズを学研が翻訳したものである。(ちなみに学研は数年前に学研M文庫を創刊して、CWの本をいくつか出版した功績がある。)
本書は世界で起こった神秘的な現象を絵や写真を使って紹介している単行本よりも少し大きなサイズのヴィジュアル・ブックである。文章にはルビが丁寧にふられていて、子供用を意識した本のスタイルがとられている。また、猫や魚が空から降ってくる絵や、飛行機の絵などを見ていると、本書はCWが子供を意識して執筆しているように思える。学研もそうした方面の本であることを意識したのだろう。だが、実際に中の文章を読んでいると、CWの多彩な知識が盛り込まれた内容で、『オカルト』から『世界不思議百科』へとつながる作品になっている。目次はこんな具合である。 目 次 1 不気味なものとの接触 2 不思議な失踪 3 悪魔の墓場 4 第五次元への道 5 招かれざる客 6 ジンクスと呪い 7 古代人の秘密 8 異次元から来た生物 目次からはジャンルが想定できるだけだが、謎の失踪事件、ユング、UFO、バミューダ・トライアングル、ダウジング・ロッド、シベリア上空の謎の爆発、カスパール・ハウザー(左の画像の人物)などなどかなり詰め込まれた話題をCWの饒舌な文章で語り尽くしている。空から大量の魚が降ってきたという不思議な話も載っている。海外の話ばかりではなく、髪の毛が伸びる日本のお菊人形の話なんかも触れられている。あと、CWがダウジングロッドを持って、ストーンサークルのあたりで立っている写真がカラーで掲載されている。 ぱらぱらと見ると、写真ばかりではなく、古めかしいイラストなども使われているので、どうなんだろうと思ってしまうかもしれないが、古本屋で発見したら、そこで躊躇すべきではない。CWのこの種の著作への入門として、非常に適した本だ。内容的にも充実していて、案外とまともなものである。手にする機会があったら、よく確かめてみてください。 おまけ: 不思議関係でHPの紹介。小説『賢者の石』でコリン・ウィルソンが取り上げていたヴォイニッチ手稿については、非常に詳しい日本語のHPThe Most Mysterious Manuscript in the Worldがある。現在もこの手稿の謎は未解明のまま。このHPでは、ヴォイニッチ手稿の図版も見ることも出来るし、様々な論議や噂を取り上げている。右の画像は139頁あたりのもの。奇妙な植物の周りに、未だに解読されていない文章が書き連ねられている。これを解読できたら、大発見になるかもしれません。
by taxi1729
| 2004-08-10 14:44
| CW読書室
|
ファン申請 |
||